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松下商店 代表/大野見七面鳥生産組合
高知県
高知県高岡郡中土佐町大野見奈路110番地
TEL:080-6397-2355(リンクを新しいタブで開きます)
E-mail:matsushita.2020@gmail.com
HP:https://matsushita-company.jp(リンクを新しいタブで開きます)

事業内容:七面鳥の加工や販売、イベント出店をはじめ、地域のスポーツ振興
開業:2020年
組合長
松下 昇平
2011年 体育学部体育学科卒業
在学時の所属:トライアスロン部
日体大で培った挑戦心を胸に
四万十川のほとりから、国産七面鳥の魅力を全国へ
高知県中土佐町大野見を拠点に、国産七面鳥「しまんとターキー」の加工・販売などを手掛ける松下商店。松下昇平さんは、2012年に参加したトライアスロン大会をきっかけに中土佐町と出会い、その後、七面鳥を通じてアスリートや地域を支える仕事を志して移住しました。
現在は、七面鳥の加工や販売、イベント出店をはじめ、地域のスポーツ振興にも携わっています。日体大でトライアスロンに打ち込んだ経験を原点に、食、スポーツ、地域を結ぶ新たな挑戦を続けています。
七面鳥の生産現場

トライアスロン大会がつないだ
中土佐町との縁 仕事をはじめたきっかけ
日体大を卒業した翌年の2012年に、先輩に誘われて高知県中土佐町で初めて開催されたトライアスロン大会に出場しました。すでに競技からは離れていたので、最初は旅行も兼ねた気軽な参加でしたが、それが中土佐町との最初の出会いになりました。
その後、この地域で七面鳥が生産されていることを知りました。私は高校時代をアメリカで過ごしており、七面鳥は以前から身近な食材でした。欧米では広く親しまれていますが、日本ではまだ認知度が高くありません。
一方で、高タンパクな食材として、アスリートを食の面から支える可能性があると感じました。日体大で競技に打ち込んだ経験と、地域に根付く七面鳥を結び付けた仕事ができないかと考えたことが、現在の事業につながっています。
行政や生産者の方々と約2年間話し合いを重ね、2017年に大阪府藤井寺市から中土佐町へ移住しました。2020年には、七面鳥生産事業を引き継ぐ形で「松下商店」を立ち上げました。 松下商店は、四万十川上流域の大野見を拠点に、七面鳥生産を中心とした事業を行っています。

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日本では珍しい「しまんとターキー」 松下商店での仕事について 
主な事業は、中土佐町大野見で育てられた国産七面鳥「しまんとターキー」の加工と販売です。
七面鳥を育てる生産部門、食肉として加工する部門、商品を販売する部門があり、私は全体を管理しながら、主に食肉の加工や販売、イベントへの出店を担当しています。
大野見では60年以上前から七面鳥が育てられてきました。四万十川流域の豊かな自然の中で育てられた七面鳥を、「しまんとターキー」として全国へ発信しています。
また、中土佐町のスポーツ振興に関わる業務も行っています。町内の小学校での体育指導や、大人を対象とした体づくりの教室など、日体大で学んだスポーツの知識やトライアスロン部での経験を地域に還元しています。
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体育の授業
「七面鳥はこんなにおいしいんだ」と知ってほしい
仕事のやりがいを感じる時。
イベントで初めてしまんとターキーを食べた方から、「七面鳥はこんなにおいしいんだ」「思っていたよりも旨みがある」と言っていただけた時です。私自身も、中土佐町で炭火焼きの七面鳥を初めて食べた時、その食感とうまみに驚きました。アメリカで食べていた七面鳥とは印象が異なり、「本当に七面鳥なのか」と思うほどでした。
現在は年間約100日、高知県内を中心としたイベントに出店し、炭火で焼いたしまんとターキーを提供しています。まだ七面鳥を食べたことがない方が多いため、まずは実際に食べていただくことが大切です。
日本では七面鳥を日常的に食べる文化がなく、その魅力や食べる理由を伝えることには難しさがあります。その一方で、近年はタンパク質への関心が高まっており、高タンパクな食材として興味を持っていただける機会も増えています。
これまで地元のプロスポーツチームなどにも商品を提供し、アスリートを食の面から支える取り組みを続けてきました。競技者としては大成しませんでしたが、「食肉を通じてアスリートを応援する」という目標が、少しずつ形になっていると感じています。
お肉と松下
アメリカで感じたスポーツ文化の魅力
日体大へ進学した理由
高校時代の3年間をアメリカで過ごし、現地のスポーツ文化に大きな刺激を受けました。
アメリカでは、季節ごとに野球やバスケットボール、アメリカンフットボールなど、複数の競技に取り組むシーズンスポーツの文化があります。一つの競技だけではなく、さまざまなスポーツに触れられる仕組みをとても面白いと感じました。
日本の大学でスポーツについて幅広く学びたいと相談したところ、「スポーツを学ぶなら日体大がよいのではないか」と勧められました。そこで、浪人生活を経て日体大へ進学しました。


泳げない状態からトライアスロンに挑戦
トライアスロン部に入部した理由
大学では、何か新しい競技に挑戦したいと考えていました。高校時代は野球を中心に取り組んでいましたが、せっかく日体大に入学したので、大学から始める競技で全国大会を目指したいと思いました。
当時は25メートルを泳ぐこともできませんでしたが、水泳、自転車、ランニングの3種目に取り組むトライアスロンに興味を持ち、ほぼ即決で入部しました。
トライアスロンは、ただ体力的に厳しいだけの競技ではありません。種目ごとに使う筋肉が異なり、自分で考えながら練習を組み立てる面白さがあります。先輩方から基礎を丁寧に教えていただき、最終的にはインカレにも出場することができました。
特に水泳は、入学時にはほとんど泳げなかったにもかかわらず、次第に得意種目となりました。現在、小学校などで水泳を教えることができているのも、トライアスロン部で基礎から学んだ経験があるからです。
トライアスロン現役時代
競技に没頭した経験が、今の自分をつくった
日体大時代の経験で、現在に生きていること
一つのことに本気で没頭した経験です。
トライアスロンは3種目の練習が必要なため、日々の練習時間も長くなります。その中で、目標に向かって努力を続ける力や、自分の状態を考えながら行動する力が身につきました。
海浜実習も印象に残っています。トライアスロン部で水泳の練習を積んでいたため、大遠泳にも参加することができました。部活動と大学の実習を通じて得た経験は、現在のスポーツ指導にもつながっています。
七面鳥の事業も、日本ではまだ広く知られていないものを扱う仕事です。すぐに結果が出ることばかりではありませんが、まず挑戦し、工夫しながら続けていく姿勢は、競技生活の中で培われたものだと思います。
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同窓会とのつながりが、新しい挑戦を支えてくれた
日体大の同窓会について、
学生時代は同窓会をあまり意識していませんでしたが、社会に出てから、そのつながりに何度も助けていただきました。
大阪で仕事をしていた時、日体大のジャージを着ていたことをきっかけに、先輩から声を掛けていただき、大阪府同窓会に参加するようになりました。先輩方との交流が広がり、さまざまな仕事や活動にも関わらせていただきました。
現在は高知県同窓会にも所属し、総会などに参加しています。今回の取材も同窓会のつながりから生まれたものです。
卒業後も、世代や仕事を越えてつながることができるのは、日体大の大きな魅力だと思います。最初は少し勇気が必要かもしれませんが、一歩踏み出して同窓会に参加することが、新しい出会いや経験につながると思います。
日体大大阪府同窓会運営の大相撲春場所激励会
全国で、しまんとターキーを味わってもらいたい
今後の目標について
まずは、しまんとターキーという七面鳥のお肉を一人でも多くの方に食べていただくことです。
現在のイベント出店は高知県内が中心ですが、今後は全国各地へ出店の機会を広げたいと考えています。実際に自分が炭火で焼いたターキーを提供し、その場でおいしさを知っていただくことが、認知度を高める一番の方法だと思っています。
松下商店では、「身の丈に合った、正しい仕事」を心掛けながら、地域の自然や歴史と共存する事業を目指しています。
七面鳥の生産・販売だけでなく、スポーツや食を通じて大野見の魅力も発信し、地域に貢献していきたいです。
イベント出店風景

日体大の学生と若い卒業生へ
最後にメッセージ
学生時代には、何か一つのことに本気で没頭してほしいと思います。
日体大を卒業して社会に出ると、「学生時代にはどのような競技をしていたのですか」と聞かれることが多くあります。スポーツに限らず、一つのことへ真剣に取り組んだ経験は、卒業後の仕事や人との出会いの中で必ず生きてきます。
私自身も、トライアスロンに没頭した経験があったからこそ、中土佐町との出会いが生まれ、七面鳥を通じてアスリートを支えたいという現在の仕事につながりました。これは現役時代には想像もしていなかった仕事ですが、後々考えると日体大での生活がその後の仕事に繋がりを持てており、自身の経験がどこで、どのように繋がるかは本当にわからないので、「ひとまずやってみる」「ひとまずやっておく」という気持ちは大切だと今になって強く感じています。
在学中にしかできないことへ全力で取り組み、たくさんの人と出会ってください。そして卒業後は、同窓会にも一歩踏み出して参加してみてほしいと思います。そのつながりが、思いがけない新しい道を開いてくれるかもしれません
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